漫画家をめざす者ならば、パースには誰もが悩まされた経験があるのではないのでしょうか?
パースとは、パーステクティブ(perspective)の略で、美術用語で「遠近法」のことを指します。
漫画用語中では、さらに限定して「透視図法」のことを指すことも多いようです。
パースは、主に背景(とくに自然物以外)を描くときに役立ちます。
物の位置関係を正確に把握するには、必須ともいえるでしょう。
プロの漫画家さんのアシスタント募集要項にも「パースをある程度理解していること」などの条件が規定されていることが多いです。
そんな重要なパースを理解するためには、どういったものを参考にすればよいか?
わたしも色々な本を買ってみましたが、やはりこの本が一番理解しやすかったように思います。
パース塾―画力がメキメキUPする!いちばん簡単な遠近法講座

パース塾2 実践編 いちばん簡単な遠近法講座

この本は、アイレベルなどの基本事項から三点透視図法まで、各項目ごとに大きくページが割かれているので、とても理解しやすい構成になっています。
レベルもそんなに高くないので、初心者にもおすすめです。
1で基本事項を理解し、2で実践的なこと勉強すると効率的かと思います。
上の私の絵は、一番簡単な一点透視図法で描いたものですが、大抵の漫画背景は、一点、二点の透視図法で事足りると思います。
というか今の自分の力では、三点透視図法はまだうまく漫画の背景として活用できませんね…(苦笑)
いつかもっと複雑な視点からの背景を描いてみたいです。
また、背景の上達には、魅力的と思える背景に触れ、「こんな背景が描きたい」という意志を持つことが重要になってくるのではないでしょうか。
以下の本には、透視図法を応用した、魅力的な背景が描かれています。
時をかける少女ARTBOOK―山本二三と絵映舎の世界

この本には、名作アニメーション「時をかける少女」に使用された背景が収録されています。
彩色された背景画はもちろん、彩色前の線画も収録されていますので、とても勉強になります。
また、以下の本には、okamaさんの描く不思議な世界観の背景が収録されています。
こちらにも、パースが効果的に用いられています。
気に入った背景を模写(トレスではない)するなどすると、より力がつくはずです。
コミッカーズアートスタイル〈2〉世界観の見せ方

パースは奥が深いですが、まずは基本的な事をしっかり理解することが大切だと思います。
それから「こんな背景が描きたい」という明確な目標をもって、より複雑な背景へとチャレンジしていきましょう。



