2007年11月15日

立体世界の表現2(パースを使ったキャラ描写)

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※文章は後ほどアップします
posted by 一〇 at 17:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 人物

2007年08月13日

立体世界の表現(パースを使った背景)

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漫画家をめざす者ならば、パースには誰もが悩まされた経験があるのではないのでしょうか?
パースとは、パーステクティブ(perspective)の略で、美術用語で「遠近法」のことを指します。
漫画用語中では、さらに限定して「透視図法」のことを指すことも多いようです。

パースは、主に背景(とくに自然物以外)を描くときに役立ちます。
物の位置関係を正確に把握するには、必須ともいえるでしょう。
プロの漫画家さんのアシスタント募集要項にも「パースをある程度理解していること」などの条件が規定されていることが多いです。
そんな重要なパースを理解するためには、どういったものを参考にすればよいか?
わたしも色々な本を買ってみましたが、やはりこの本が一番理解しやすかったように思います。


パース塾―画力がメキメキUPする!いちばん簡単な遠近法講座
パース塾―画力がメキメキUPする!いちばん簡単な遠近法講座

パース塾2 実践編 いちばん簡単な遠近法講座
パース塾2 実践編 いちばん簡単な遠近法講座


この本は、アイレベルなどの基本事項から三点透視図法まで、各項目ごとに大きくページが割かれているので、とても理解しやすい構成になっています。
レベルもそんなに高くないので、初心者にもおすすめです。
1で基本事項を理解し、2で実践的なこと勉強すると効率的かと思います。
上の私の絵は、一番簡単な一点透視図法で描いたものですが、大抵の漫画背景は、一点、二点の透視図法で事足りると思います。
というか今の自分の力では、三点透視図法はまだうまく漫画の背景として活用できませんね…(苦笑)
いつかもっと複雑な視点からの背景を描いてみたいです。

また、背景の上達には、魅力的と思える背景に触れ、「こんな背景が描きたい」という意志を持つことが重要になってくるのではないでしょうか。
以下の本には、透視図法を応用した、魅力的な背景が描かれています。


時をかける少女ARTBOOK―山本二三と絵映舎の世界
時をかける少女ARTBOOK―山本二三と絵映舎の世界


この本には、名作アニメーション「時をかける少女」に使用された背景が収録されています。
彩色された背景画はもちろん、彩色前の線画も収録されていますので、とても勉強になります。
また、以下の本には、okamaさんの描く不思議な世界観の背景が収録されています。
こちらにも、パースが効果的に用いられています。
気に入った背景を模写(トレスではない)するなどすると、より力がつくはずです。


コミッカーズアートスタイル〈2〉世界観の見せ方
コミッカーズアートスタイル〈2〉世界観の見せ方


パースは奥が深いですが、まずは基本的な事をしっかり理解することが大切だと思います。
それから「こんな背景が描きたい」という明確な目標をもって、より複雑な背景へとチャレンジしていきましょう。
posted by 一〇 at 19:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 背景

2007年08月09日

かんたんクリンナップ(ライトボックスという秘密兵器)

鉛筆の下描きでは上手く見えるのに、ペンで清書するとなんかおかしい…。

漫画を描いていて、そういう想いを持ったことはないでしょうか?
そういう人は、まだペン使いの技術が未熟であるとともに、誤った線をペンで清書している可能性があります。
鉛筆で下描きを描く際、何重にも重ねて線を引いていませんか?
しかし絵として狂いのない線は、あなたが重ねて描いた線の中のほんのわずかな部分だけなのです。
それを、線のたくさんある下描きから見つけるのは至難の業だと思います。

そこで役立つのがこのライトボックスです。



コミックマスタートレーサー A4


コミックマスタートレーサー B4


デリーターライトボックスCF-B4




別名トレス台とも言います。
これはその名の通り、中にライト(電灯)が内蔵された台です。
この上で絵を描くと、ライトに照らされ、描いたものが見やすくなるという、シンプルながら効果は絶大なマシン(?)です。
おそらくほとんどの漫画家さんが所有しているのではないかと思います。
描いた絵を別の紙に写す、ということもこれがあれば簡単にできてしまいます。

このライトボックスを使うと、下描きの完成度をあげることができます。
これをクリンナップといいます。
文字通り「きれいに仕上げる」という意味ですね。
やり方は簡単、絵を写すのと一緒で、下描きの上に紙を一枚貼付け、ライトの明かりで透かされた下描きを鉛筆でなぞるだけです。
このとき、引く線はきれいな一本線のみです。
ここで多重線を引いてしまっては何の意味もありません。
そうして出来上がった絵を見てみれば、最初の下描きよりかなり完成度の高いきれいな絵に仕上がっているはずです。
(このとき、尖った鉛筆を用いると、さらに完成度は高くなります)
今度はそれを原稿に写すなりして、ペン入れをしてみましょう。
線の少ない下絵に、文字通りなぞるだけのペン入れを行えば、完成した絵は見違えるできばえになっていると思います。


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上記は、私の絵によるクリンナップ例です。
左がクリンナップ前のラフ画、右がクリンナップ後の鉛筆画です。
線が少なくなることによって、ペン入れの精度がずいぶんと向上します。



こうしたクリンナップはかなり手間ですが、プロのイラストレーターさんなどは当たり前に行っていることです。
下記DVDで、人気イラストレーターokamaさんのイラスト制作風景には、実際にクリンナップの様子が収録されています。
また、このDVDは、イラストHow toものとしては出色の出来ですので、デジタルイラストに興味のある人などは持っていて損はないと思います。


デジ絵の文法
デジ絵の文法


もちろん、クリンナップはそれなりに手間がかかるので、時間との戦いとも言える漫画家の作画すべてにクリンナップを用いることは不可能に近いでしょう。
ですが、ここぞ、という場面を描くには、クリンナップは最適の方法だと思います。
下描きとペン入れ後の絵の完成度にギャップを感じている方は、是非クリンナップを試してみてください。
posted by 一〇 at 14:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 描画法概論

2007年07月03日

いちばん簡単なキャラづくりの方法(メガネ男子・メガネ女子)

現代の漫画において、最も重要な要素といえるものが「キャラクター」です。
「キャラが弱い」とかいう、あの「キャラ」のことです。
個性や特徴などと言い換えてもいいでしょう。
たとえば、ネーム会議などに、同じような面白さのふたつの漫画がかけられたなら、確実にキャラの強い方が評価されます。

キャラづくりには、いろんな方法が用いられます。
たとえば、『ドラゴンボール』の孫悟空は「オラ」という第一人称を使います。
これは「口癖」でキャラづけをしています。
『魔人探偵脳噛ネウロ』の桂木弥子は、なによりもたべることが好き、という「嗜好」でキャラづけをなされています。
こうした、いわば中身(ネーム)におけるキャラづくりも大切ですが、見た目(絵)においてもキャラづくりは大事です。

見た目におけるキャラづくりは、描き分けの技術と直結します。
かくいう自分は、見た目でキャラに個性を持たせることが大の苦手です。
平々凡々な人物しか描くことができません。
絵の趣味指向も、どちらかといえばリアル指向ですので、不自然な顔のパーツや奇抜な髪型を使うことにもやや抵抗を覚えてしまいます。
そんな僕と同じような悩みを持つ人間にとって、一番かんたんな見た目におけるキャラづくりの方法は、キャラにメガネをかけさせることです。
一見地味な解決法ですが、顔に装飾物がついている、ということは、意外にインパクトがあるものです。
メガネをかけている人が「メガネくん」というあだ名を付けられることが多々あるのがよい例でしょう。
平凡な人物も、メガネをかけさせれば、少なくとも「メガネをかけたやつ」というキャラクターがつくのです。
実際に、さまぁ〜ずの大竹さんは、キャラ作りのためにメガネをかけています。
もともと全然目も悪くないのですが、キャラクターが弱かったので、事務所から「メガネをかけろ」と言われたそうです。
そんなメガネを描くときに参考になるのがこれです。


アイウエア・スタイルブック
アイウエア・スタイルブック


この本には、いろいろな種類のメガネが載っているので、とても便利です。
しかし、鼻当てやつるの部分など、写真では分かりにくい部分の構造を実際に確認するためにも、ひとつは実物を持っておいた方がいいと思います。
最近のメガネは安価で、しかも短時間で入手できますので、ケチケチせずに購入しておくと、リアルなメガネの感覚をつかむのに非常に役立ちます。

次に、実際にメガネをかけている人物ばかりが載っている写真集を男女別に紹介します。


メガネ男子
メガネ男子

メガネマガジン
メガネマガジン

ビジョメガネ
ビジョメガネ

ガールズメガネ
ガールズメガネ


上2冊が男子、下2冊が女子です。
こうした写真集は、メガネをかけた人物を描くときにとても役立ちます。
「キャラにメガネをかけさせるだけじゃないか」と思われる方も多いかと思いますが、実際に描いてみると案外難しいものです。
正面顔ならまだ簡単ですが、横向き、斜め向きになると、メガネは複雑な様相を呈してきます。
やはりしっかりしたものを描くには、上記の参考資料を用いた方が確実です。

しかし、こうした本が発行されていることからも分かるのですが、最近メガネはちょっとしたブームになっているようです。
また、こうしたブームには、漫画の中のキャラが一役買うこともあるようです。
最近の例では、『ハチミツとクローバー』に出てくる真山というメガネキャラが人気で、その影響からか銀縁メガネとふわふわパーマの男性が好きだという女性が一時期増えたのだとか…。
どうせならハチクロの真山のように、現実にも影響を与えるくらいの、魅力的なメガネキャラがつくれるといいですね。
posted by 一〇 at 18:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 衣装

2007年06月17日

少年誌にイケメンは必要か(美男子を描く)

現代において、少年漫画の読者は少年だけではありません。
女の子も普通に少年漫画を読む時代になりました。
その新たな読者層を狙って、現代少年漫画には、必ずと言っていいほどひとりは美男子が登場します。
美男子が描けることは、少年漫画家にとっても、もはや立派なアドバンテージだと言えるようになったのです。

しかし、少年漫画誌で担当が付いた方なら分かると思うのですが、やはり第一に求められるものは、「かわいい女の子が描けること」です。
ここで問題になってくるのは、「かわいい女の子」の顔のかたちと、「格好よい男の子」の顔のかたちは、相反するものだということです。
担当さんに言われるままに、最初に「かわいい女の子」を描く術を身につけた漫画家(とくに男の)にとっては、美男子を描くことは非常に高い壁となって立ちはだかります。
しかし、だからといって、美男子を描くのを諦めるのは早計かとも思います。
先ほど描いた通り、美男子を描けることは非常に大きなアドバンテージになりますし、また、相反する顔型をうまく描けるようになることで、自分のキャラ造形に幅が生まれ、キャラの描き分けの上達にも繋がります。
なので、少年漫画家志望者さんたちも、一度は美男子を描くことに挑戦することをおすすめします。

まずは、美男子が描ける漫画家さんの絵をよく見て(別に格好いい男性の写真集などでもよいですが)、その顔の輪郭や、目鼻立ちのバランスを考えながら模写してみることが大切だと思います。


Inoue Takehiko illustrations
Inoue Takehiko illustrations


井上雄彦さんは、文句なしに美男子が描ける漫画家です。
(反面、井上さんの描く女性陣は、やや男受けしない絵柄になっていると思います。)
中学生時代、女子がきゃあきゃあ言いながらスラムダンクを読んでいるのを見て、なんだか不思議な感じがしたのを覚えています。
この本は、イラスト集としても非常にクオリティが高く、持っていて損はない一冊だと思います。

他にも、美男子がうまいと思う作家さんの画集をあげておきます。


BLEACH-ブリーチ-イラスト集
BLEACH-ブリーチ-イラスト集

日記書いてる場合じゃねえよ
日記書いてる場合じゃねえよ


久保帯人さん、安野モヨコさん、ともに美男子を描くのが非常にうまいです。
これら美男子に共通しているのは、鼻とあごの形だと思います。
鼻筋が高くて長く、あごのラインがすっきりしている、これが典型的な美男子の象徴ですね。
この二点を一番端的に表せるのは、横顔だと思います。
逆に、この二点、とくに鼻の高さを正面顔で表すのは、至難の業です。
まずは横顔で美男子に挑戦してみるのが、上達への近道なのではないでしょうか。

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ちなみに、直球勝負な、こんなタイトルの本もあります。
作者は女性作家さんですので、女性の好みを知る上で貴重な一冊だと思います。
いろいろなタイプ別の美男子が描かれているのも役立ちます。


美少年の描き方
美少年の描き方


余談ですが、修練の結果、美男子がうまく描けるようになったとしても、少年漫画誌で美男子を主人公に据えるのはやめておいた方が無難です。
「いちご100%」という漫画をご存知でしょうか?
少年週刊ジャンプ誌上で連載され、20巻近くのコミックスが発行された、なかなかのヒット作と言える作品です。
この作者、じつは「いちご100%」の前に、「りりむキッス」という漫画をジャンプ誌上で連載していたのですが、こちらは2巻分しか続きませんでした。
ふたつの漫画ともに、「主人公である男の子が、なにかと女の子にもてる」というラブコメの典型のようなストーリーなのですが、ふたつの漫画には、ひとつ決定的な違いがありました。
それは、主人公の格好よさです。
そうです、「りりむキッス」の主人公は、美男子だったのです。

少年漫画は、子どもたちに夢を与えてなんぼです。
「顔のいいやつが一番活躍する」という、おもしろくも何ともない現実をつきつけたのでは、読者の支持が得られなかったのも当然のことかもしれませんね(笑)
posted by 一〇 at 18:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 人物