たとえばスポーツなら、まだ始めてもいないのに、ウェアだけはお洒落で機能的なものを購入してしまう人、シューズだけは最新の一級品を履いてしまう人、etc…。
じつは、私もそうです(笑)
腕前は未熟なくせに、ついついカタチから入ってしまうんです。
漫画に関してもそうです。
まだまだド下手糞なくせに、道具だけは一丁前に色んなものを買い漁りました。
本当にうまい人は、道具にはあんまりこだわってないものなんですけどね。
だけど、おかげで自分なりに、お気に入りの役に立つ漫画用品たちを見つけることができました。
今回は、私が見つけた「これがいい」と思うアイテムを、僭越ながら紹介していこうと思います。
私のように、技術に自信がなく、まだまだ未熟な漫画描きさんたちにとっては、もしかしたら強い味方になってくれるかもしれません。
(各用具についての所感は、あくまで個人的、主観的なものですので、その旨ご了承ください。)
まずはペンです。
Gペンは、なんといってもゼブラでしょう。
ペン先に弾力があり、やわらかいので、なめらかで綺麗な線がひけます。
といっても、自分の場合は技術が未熟なので、全然綺麗ではないですが…。
でも、他のメーカーのGペンに比べると、格段に描きやすいです。
カタチから入る私は、もちろんすべてのペン先を試しました(笑)
ゼブラ コミックGペン(10本入)


ゼブラ Gペン先 (100本入り)
丸ペンは、タチカワがいいなと感じました。
丸ペンの中でも、一番細い線が描けると感じたからです。
また、ペン先が硬いので、斜線が好きな私には均一な斜線を引きやすくも感じました。
ペン先の硬さの分だけガリガリいってしまう感じはありますが、慣れれば問題はありません。

タチカワ 丸ペン 5本入り
カブラペン、スクールペンは初心者向けです。
私も最初は使っていましたが、漫画用ペンは普通のペンとは違うものなのだ、ということを理解しはじめると、Gペンの方が使いやすくなってきましたので、今ではまったく使っていません。
余談ですが、冨樫義博さんや安野モヨコさんはカブラペンを使っているそうです。
続いてペン軸です。
ペン軸は、タチカワのラバーグリップ付きがいいなと思いました。
定番のT-25でもいいのですが、こちらはラバーグリップがついていますので、シャーペン等でラバーグリップに慣れている人にはおすすめです。
また、付属の透明キャップが、収納時に意外に役立ちます。

タチカワ フリーサイズペン軸 T-40(ラバーグリップ)
次はインクですが、まずはカイメイレタリングゾルです。
井上雄彦さんもこのインクを愛用しているのですが、このインクの特徴は、通常のインクより"黒が濃い"ことです。
この点は、実際に目で見た際に、非常にアドバンテージになると思います。
photoshopなどの画像ソフトでイラスト(とくにモノクロ)のカラー調整をやったことがある人は経験あると思いますが、コントラストを強くすると、それだけでイラストが良くなったように見えます。
それだけ、"黒がはっきりする"ということは、イラストを上手く見せる点で重要なことなのです。
消しゴムをかけたら絵がショボく見えるのも同じ原理です。
消しゴムのせいで黒が薄くなってしまったからです。
その点このカイメイレタリングゾルは、もともと黒が濃ゆく、加えて速乾性も高いため、消しゴムをかけたときのガッカリ感が少なく感じられます。
同じくカイメイのドローイングゾルもありますが、こちらのほうが黒が濃いのでおすすめです。
ぜひ一度試してみてください。

開明 レタリングゾル 30ml
そして、さらに黒が濃い、もうこれ以上ないくらい純黒なんじゃないかっていうのがこちらのドクターマーチンブラックスター(マット)です。
これはホントに黒さが違いますので、実際に目で見て欲しいです。
ただし、ひとつ弱点があります。
印刷された際に、黒過ぎて潰れてしまう恐れがあるということです。
通常漫画雑誌は、実際の色味よりも少し黒を強くして印刷されます。
ですので、もともと強い黒がより強くなってしまって、潰れてしまうというわけです。
photshopなどの画像ソフトで、コントラストを強くしすぎてしまった状態に近いでしょう。
しかし、まだ印刷どうこうの段階ではない漫画描きさんにとっては、強い味方になってくれるかもしれません。
こちらもぜひ試してみてください。

ブラックスター(1オンスビン)29.5ml
次にホワイトです。
基本的には定番のミスノンで問題ないでしょう。
専用の筆が付いていて使いやすいですし、なにより乾くのが早いです。
ライオン、ガンジーと異なるメーカーから同名の商品が出ていますが、どちらも大差ありません。

修正液 ミスノン(油性インキ用) W-400
ところで、修正液をつけると、黒インクが赤身を帯びて修正箇所を浸食してしまった、ということはないでしょうか?
これを「ブリード現象」といいます。
ボールペンインクなど、一部の黒インクに反応しておこってしまうようです。
こちらに対応する為に、一つは持っておきたいのがブリードプルーフホワイトです。
ブリード現象をおさえる効果を持っていますので、非常に便利です。
速乾性が弱いのが難点ですが、ミスノンでブリード現象が起きてしまった時の最終手段に、もってこいの一品です。

ブリードプルーフホワイト(1オンスビン)29.5ml
同じく、ひとつは持っておきたいのがペンホワイトです。
こちらは、漫画用ペン先につけて描けることができるタイプになっています。
ミスノン筆よりも細かい部分を修正したい場合、また、黒地に白で絵を描きたい場合など、役に立ってくれることが多いアイテムです。

ペンホワイト(1オンスビン)29.5ml
最後に、ベタ用品です。
ベタを塗ると、ムラができてしまったり、あるいは紙がテロテロになってしまったりした経験はないでしょうか?
印刷にはでませんが、生原稿がテロテロになってしまうのは印象が悪いですし、気分的にも凹んでしまいます。
そこでおすすめなのが、ゼブラのマッキーとハイマッキーです。
ハイマッキーはマッキーの太いバージョンですね。
これは誰もが目にしたことがあるであろう定番アイテムなんですが、実はこれ、かなり黒の質感がマットなんです。
なので、テカテカにならずムラもできにくいし、丸まりも少ない。
ぜひ一度試してみてください。
注意すべきなのは、似たような形のマジックで代用してはいけない、ということです。
マットなのは、あくまで「マッキー」と「ハイマッキー」のみです。
他のマジックで同じ色味は出ませんので、注意してください。

ゼブラ油性マーカー ハイマッキー(太)黒
…とまあ、基本的な用具に関してはこんなものですがいかがでしょうか。
もう一度言っておきますが、これらはあくまで、個人的、主観的な所感になります。
私と同じく、絵を描くのに四苦八苦している他の漫画描きさんが、お気に入りの漫画用品に出会うのに、少しでもお役に立てれば幸いです。
が、あくまで一番大事なのは自分の技術向上ですので、あまりカタチにばかりこだわって、そちらをおろそかにしてしまわないようにしましょう。
私もそうならないよう努力します…(苦笑)

















